プラークコントロール
歯周病は生活習慣病です

歯周病は、今まで徐々に進行すると言われていました。最近では、急に悪くなる時期(勃発期)と静止期を繰り返しながら進行していくことがわかっています。そこで勃発期に感じる変化に十分注意し、早めに歯科医に相談し、治療を受けることが大切です。

歯周病の直接の原因は、プラークがたまることからはじまります。プラークは、食べ物のなかの当分と誰の口の中にもある細菌によってでき、プラークの90%近くは細菌です。また歯周病が進行してできる歯周ポケットの内側には、1mg(湿重量)あたり400種、1億個以上の細菌がいて体との間で、免疫応答といわれる戦いが繰り広げられます。抵抗力が弱まれば、全身にいろいろな症状があらわれてきます。

ですから歯周病を予防し、進行を防ぐには、まずプラークをためず、歯周病を進行させないことが大切です。また生活習慣を改めることも、大きなポイントになります。

歯周病を防ぐ、プラークコントロール

プラークコントロール初期

歯周病の予防と治療には、プラッシング(歯みがき)で口腔内を清潔に保つことが一番です。歯周病やむし歯の原因は、プラークです。このプラークは、ていねいなブラッシングによって、大部分取り除くことができます。つまり、適切なブラッシングをつづけることで、歯周病を予防することができるのです。
歯周炎:プラークや歯石部分が赤く染まっています(染め出し)

プラークコントロール3ヶ月後

それだけではありません。程度の軽い歯周病であれば、ブラッシングだけで治してしまうことも可能です。 (約3ヶ月後、ブラッシング指導などにより歯周炎が改善)
歯周病を悪化させない生活習慣の改善
ブラッシングが歯周病予防の第一条件ですが、それ以外にも、気をつけてほしいことがたくさんあります。

糖分(砂糖)をとりすぎない

大人だけでなく、子どもにも歯周病が多く見られます。子どもは、特に砂糖が多く含まれているお菓子や清涼飲料水などをとりすぎる傾向があります。これは、むし歯にもよくありません。

柔らかいものばかりを食べない

柔らかい食べ物はカスが歯につき、プラークが形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや、食物繊維の多く含まれたものをしっかりと食べましょう。

両側の歯でかむ

片側の歯ばかりでかんでいると、かんでいる側の歯は汚れが自然に落ちますが、あまりかまない側の歯には、プラークがたまりやすくなります。意識して両側の歯でかみましょう。柔らかい食べ物はカスが歯につき、プラークが形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや、食物繊維の多く含まれたものをしっかりと食べましょう。

たばこは吸わない

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、歯周病にかかりやすくなっています。これはニコチンなどの作用によって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるからです。

つまようじの使い方に注意する

つまようじは、歯と歯の間につまった食べ物のカスをとるのに効果的ですが、歯ぐきを傷つけたり、かえってカスを押し込んでしまうこともありますので注意しましょう。つまようじ以外にも、歯間ブラシやデンタルフロスなどを効果的に使いましょう。

口で呼吸しない

口で呼吸をすると、口のなかが乾燥しやすくなります。すると細菌に感染し、炎症を起こしやすくなります。耳鼻咽喉の病気のある人は、治療の必要がありますが、口呼吸のくせのある人は、そのくせを直すように心がけましょう。
女性と歯周病
女性の口腔健康状態は、生涯のさまざまなステージに応じて変化します。たとえば、思春期、更年期などの身体の成長、老化にともなう変化の時期や月経、妊娠期間などは 身体だけでなく、口の中の状態も変化するのです。
それは、プロゲステロンやエストロゲンという女性ホルモンの分泌量の変化が口腔内の血液循環やプラーク中の細菌などを敏感に反応させるからです。
特に、妊娠期間は赤ちゃんへの影響も考えて、診査、診断と予防指導をぜひ受けてください。